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みなみの一からボウリングレッスン
4-3 ストライクへの飽くなき追求

このページは上級者の方のみ御覧下さい。
尚、上級者は最低2種類のマイボール(メインとスペア用)を持っていることを前提とします。

アジャスト技術の引き出しを増やす / ボール選択法 / 球速と回転数の調整法 /
アクシスローテーションとアクシスチルトの調整法 / 残りピンから見るライン調整法 /
その他の高等テクニック / ボウリングマスター認定テスト


■ アジャスト技術の引き出しを増やす   ▲ Top

投球フォームが完成し、レーンコンディションを読んで、「ラインアジャスト」でポケットにもって行けたとしても、 難しいレーンコンディションになれば、幅が狭くなって、タップやスプリットが出やすくなります。

ラインアジャストだけでストライクが出にくくなった場合は、他のアジャスト法を考え、それを用いる必要が出てきます。

「困った時に、如何に対処できるか。」

アジャスト技術の引き出しが多いほど、これが可能となり、ストライクを多く打ち続けることができます。 例え、ストライク連発とまではいかなくとも、最低限、スプリットだけは回避し、スコアを崩さないようにはしたいものです。

これより、代表的なアジャストテクニックを御紹介しますが、自分の実力と相談しながら、 難易度の低いアジャストテクニックから順に、一つずつマスターしていって下さい。

■ ボール選択法   ▲ Top

自分の投球フォームを一切弄らずにできる、一番簡単なアジャスト法です。

私は基本的には「ラインアジャスト」とこの「ボールチェンジ」だけできればいいと思っています。
それ以外の方法は、投球フォームに少し変化を加えるので、リスクが高いのです。

プロを見ると、試合には5個(種類)以上のボールを持ち込んでいる人が多いです。
投球フォームを弄ることなく、ボールを変えるだけでアジャストできるなら、それに越したことはないという訳です。
(とは言え、そんなにボールを持てない方が多数だと思いますので、 フォームに少し変化を加えるアジャスト法も必要になってくると思われますが…)

アマチュアでも、できれば2〜4種類の曲がるボールが欲しいところです。
その曲がるボールには様々なタイプがあり、レーンコンディションによって、向き不向きがあります。
(ボウラーの球質から見ても、合う合わないがあるくらいです。)

ボールラインナップ例

  • オイリー〜ヘビーコンディション用のレーンキャッチが良いボール
  • ミディアムコンディション用の曲がりのキレが良いボール
  • ミディアムコンディション用の曲がりのなだらかなボール
  • ドライ・ライトコンディション用のスキッドが長いボール
  • スペアカバー用ボール

ラインナップの内、カバー用以外のボールで、一番良く使うお気に入りのボール(メインボール)を決めて下さい。
基本それを使いつつ、状況に応じて他のサブボールにチェンジしていくようにすると良いでしょう。

ただし、所詮ボールは「道具」なので、あまり頼り過ぎないように気を付けて下さい。
「タップしだしたら変える」「より幅が出せるので変える」「得意なラインで投げられるので変える」など、 変える条件を満たした時に的確に決断できるように、しっかり考えておくことが必要です。

■ 球速と回転数の調整法   ▲ Top

数学的に言うと、「球速」と「回転数」は反比例の関係にあると言えます。
投げ方が同じでも、親指の抜け具合によって、球速が落ちると回転数が上がり、 球速が上がると回転数が落ちるという現象が起こります。

この「球速」「回転数」のバランスを考えることも、アジャスティングの重要な要素となります。

あまり余計な力が入らない様にする為に、球速か回転数のどちらかを調整することを考えましょう。
そのアジャストテクニックとして、いくつかの方法が知られています。

アドレス時のボールを構える高さを変える
ボールを構える位置を高くすると、スイングスピードが上がり、振り幅も大きくなります。
スイングスピードが上がるので、当然「球速」が上がります。

この方法は一番良く知られていますが、実はやや難易度が高いテクニックです。
スイングスピードが変わると余計な力が入ったり、フォームが乱れやすくなる為で、 1ポンドでも重さが違うボールで投げる場合でも、同じ事が起こります。

助走距離を変える
助走距離を長くすると、歩幅が大きくなり、歩くスピードが上がります。
歩くスピードが上がるので、当然「球速」が上がります。

これは、一番簡単にできるお薦めなテクニックです。
スイング自体に一切手を加えず下半身で調整する為、余計な力が入ることもありません。
0.5フィート(約15cm)ずつ変えて、膝の角度やステップワークを確認しながら試してみて下さい。

膝の曲げる角度を変える
膝を深く曲げると、重心が下がって、ボールの下に手が入りやすくなります。
従って、ボールに回転が付けやすくなり、「回転数」が上がります。
逆に浅くすると、重心が上がって、スイングスピードが付きやすくなる為、球速が優勢になります。

これも、比較的簡単にできるお薦めなテクニックです。
スイング自体に一切手を加えず下半身で調整する為、余計な力が入ることもありません。

実は、この方法は「球速」にも影響します。
膝を深く曲げると歩きにくくなる為、スイングスピードが落ちて、「球速」も落ちてしまうのです。
よって、先述の「助走距離を変える」テクニックと併せて使うとより効果的です。

リリースポイントを変える
リリースポイントが後ろに(早く)なると「回転数」が上がり、
逆に前に(遅く)なると、「回転数」が落ちて、球速が優勢になります。

親指の抜け具合をテープで調整したり、プッシュアウェイの始動をずらしてリリースタイミングをずらすことで可能となりますが、 これはやや難易度が高いテクニックであると言えます。

なので、とりあえずは「リリースからフォロースルーのイメージ」で考えると良いでしょう。
天井に振り上げるイメージだと回転重視、前方に出すイメージだと球速重視となります。

■ アクシスローテーションとアクシスチルトの調整法   ▲ Top

ボールの動きを決める要素として、「球速」と「回転数」の他に、 「アクシスローテーション」「アクシスチルト」があります。
この後者2つはさっぱり訳が分からないと思いますので、まずはご説明したいと思います。

まず「アクシスローテーション」は、最初に与えたボールの回転方向とボールの進行方向の差の角度のことを言います。
所謂「横回転」のことで、この横回転が強いほどローテーション角度(最大90度)が大きくなります。
リリースの直後のローテーション角度は、ピンに近づくにつれてゼロに近づいてゆき、ゼロになると完全な縦回転になります。

次に「アクシスチルト」は、最初に与えたボールの回転軸の水平に対する傾度(傾きの角度)のことを言います。
コマの様に回転する「UFOボール」は、このチルト角度(最大90度)がかなり大きくなっています。
このチルト角度も、ピンに近づくにつれてゼロに近づいてゆき、ゼロになると完全な水平軸回転になります。

アクシスローテーションとアクシスチルトの図解

この「ローテーション」と「チルト」の角度の変化は、レーン上で同時に進行していきます。
ボールがレーン上を進むに従って、まず「ローテーション角度」がゼロになり、 次に「チルト」の角度がゼロになり、ただ転がるだけの縦回転となります。
「ローテーション角度」だけがゼロになった状態(チルト角度がまだ残っている状態)を「フックアウト」と言い、 両方の角度がゼロになった状態を「ロールアウト」と言います。

前者の「フックアウト」状態でピンにヒットすると、ボールの威力を最大に引き出すことができ、 逆に「ロールアウト」状態では、ボールの威力がなくなった「死に球」となってしまいます。

「フックアウト」前のまだボールが滑っている状態でもボールの威力がない為、 適切な入射角でもって、如何に「フックアウト」に近い状態でピンにヒットさせるかが、 ストライク連発へのカギとなります。

ローテーション角度の調整法
ローテーション角度は、手の平が向く方向の左右の角度で調整します。

  • 縦回転を強くしたい場合は、人差し指を投球ラインより外に向けて構えます。
  • 横回転を強くしたい場合は、人差し指を投球ラインに向けて構えます。

人差し指の向く方向=右手の平が向く方向なので、この方法で調整できます。

オイリーに感じたら、縦回転を強くしてレーンキャッチを良くし、 ドライに感じたら、横回転を強くして手前を走らせるようにしましょう。
ただし、縦回転だと曲がりは少なくなだらかになり、 横回転だと曲がりは大きくキレがよくなるので、そのことは頭に入れておく必要があります。

チルト角度の調整法
チルト角度は、手の平が向く方向の前後の角度で調整します。

  • チルト角度を小さくしたい場合は、ボールを抱え持つようにカップリスト気味に構えます。
  • チルト角度を大きくしたい場合は、手首を反らせるようにブロークンリスト気味に構えます。

オイリーに感じたら、チルト角度を小さくしてレーンキャッチを良くし、 ドライに感じたら、チルト角度を大きくして手前を走らせるようにしましょう。

■ 残りピンから見るライン調整法   ▲ Top

ある程度理想的なラインでポケットに入ったように見えても、タップ(1本残り)してしまうことはよくあると思います。
それを解決する為に、板目0.5〜1枚単位の微調整が必要になる場合があります。
どういうラインならストライクになりやすいかは、だいたいイメージできると思いますが、 理論的な側面からの裏付けがあった方が、アジャストしやすいのではないでしょうか。

5番ピンタップ
残った理由: ボールが滑っている、入射角度が足りない。
解決法: もう少しドライゾーンを通すラインを採る、ボールをフックさせる。

要は、ボールに破壊力がないとなりやすいということです。
ポケット近辺にヒットしても、ボールにパワーがないので、ピンに負けて弾かれてしまうのです。
誰しもハウスボール時代に経験あると思いますが、上級者ならちょっと恥ずかしい残り方ですね。
ストライクは5番ピンを倒してナンボなので、これが残るのは致命的です。
ドライゾーンを通すラインを採り、ボールをフックさせて転がすようにしましょう。

7番ピンタップ
残った理由: ポケットに薄く入った、入射角度が足りない。
解決法: 立ち位置のみ1〜2枚右へ移動か、スパット位置1〜2枚と立ち位置2〜4右へ移動。

左側にボールに破壊力が伝わりにくい場合に残るパターンです。
5番ピンタップの時程ではないですが、ボールの破壊力、入射角度共に甘いのが原因です。
かなりポケットに薄く入っている場合は、ポジションを思い切って2枚くらい外に出して、ピンに食い込ませるラインを採りましょう。

8番ピンタップ
残った理由: ポケットに薄く入った(やや厚く入った)、入射角度が足りない。
解決法(薄い場合): 立ち位置のみ1枚右へ移動か、スパット位置1枚と立ち位置2〜3枚右へ移動。
解決法(厚い場合): 立ち位置のみ1枚左へ移動か、スパット位置1枚と立ち位置0〜1枚右へ移動。

8番ピンは5番ピンが倒すので、ボールの5番ピンに対する入射角によっては、8番ピンが残ることがあります。
5番ピンが8番ピンの右をかすめるか、左をかすめるかの違いはありますが、 入射角度が足りないのが共通の原因ですので、3:5比率を使って入射角をつけるラインを採るようにしましょう。

9番ピンタップ
残った理由: ポケットに厚く入った、入射角度がつき過ぎ。
解決法: 立ち位置のみ1〜2枚左へ移動か、スパット位置1〜2枚と立ち位置2〜4枚左へ移動。

9番ピンはボールで直接倒すはずなので、これが残っているということは、ポケットに相当分厚く入っている証拠です。 スプリットと紙一重と言ってもいいでしょう。
ピンへの食い込みが強すぎて、ボールで8番ピンを直接倒している場合は、スパット位置も左へずらして、 もう少しオイルゾーンを通すようなラインを採りましょう。

最後にテンピンタップの攻略法を。
ほぼポケットヒットしたとしても、10番ピンは残り得るもの。
これが、上級者の前に立ちはだかる最後の砦です。

10番ピンタップ(その一)
残った理由: 入射角度がつき過ぎか、ポケットにほんの少し薄く入った。
解決法: スパット位置1枚と立ち位置1〜2枚左へ移動か、立ち位置のみ1枚右へ移動。

10番ピンは6番ピンが倒すので、これが残るかどうかは、6番ピンの飛び方に左右されます。 6番ピンが10番ピンの外側上部を巻く様に飛ぶ時は、ボールが曲がり過ぎている(角度がつき過ぎている)ので、 入射角度を控えめにし、やや厚めに入るよう調整しましょう。

10番ピンタップ(その二)
残った理由: 入射角度が足りないか、ポケットにほんの少し厚く入った。
解決法: スパット位置1枚と立ち位置1〜2枚右へ移動か、立ち位置のみ1枚左へ移動。

6番ピンが10番ピンの外側下部を巻く様に飛ぶ時は、ボールの曲がりが甘い(角度が足りない)ので、 入射角度をつけて、やや薄めに入るよう調整しましょう。

補足ですが、6番ピンが10番ピンの外側を巻く様に飛んでも、ピンアクションによっては倒れてくれることがあります。
適度な横回転をつけてヒットさせることも、ストライク率向上には必要です。
でもそれはラッキーに過ぎないので、甘んじることなくアジャストして、より確実なラインを通すようにした方がいいでしょう。

■ その他の高等テクニック   ▲ Top

その他のアジャストテクニックとして、わざと「ロフティング」する方法があります。
「ロフティング」と言えば、指に引っ掛かりすぎて、ボールが山形に放たれて「ドスン」と落ちる、所謂マナー違反な投げ方として知られていますが、 実は、これがアジャスティングにも利用できるのです。

「ロフティング」の現象から判ることと言えば、「レーンの手前数フィートの部分を転がさない」ということですが、 このレーン手前の部分が、かなりドライだったりオイリーだったりした場合、 この部分を飛び越えることで、ストライクアジャストできる場合があります。

とは言え、これは難易度が高いので、無理にマスターする必要はないと思いますが…。

アジャスト技術は、プロを初めとする上級者から得た知識と己の経験で培われるものです。
このページにあるテクニックでも、自分にできるものできないものを取捨選択し、 皆さんそれぞれで、アジャスト技術の引き出しを作っていって下さい。

私も何かあれば、こちらに追加掲載していきたいと思います。


ボウリングマスター認定テスト

これで、第4章「レーンに合わせるテクニック(上級者編)」は終了です。

以下の条件をクリアした方は、当サイトのボウリングマスターとして認定させて頂きます。

(1) レーンコンディションが見える(イメージできる)ようになった。

まだできなければ → 【戻って勉強します!】

(2) 高等テクニックを駆使して、あらゆるレーンコンディションに対応できる。

まだできなければ → 【戻って勉強します!】【戻って練習します!】

(3) マイボールを2個以上(メインとスペア用等)持っている。

ボールを増やしたい方は、こちらをご参照下さい。 → みなみプロショップ - マイボールの選び方

(4) アベレージ(過去直近の20ゲームの平均点)が200ピン以上になった。

上の3つができれば、結果は付いてくるはず!

(5) みなみの一からボウリングレッスンからは、もう学ぶことはない。

まだならば → 【第1章に戻ります!】【第2章に戻ります!】
         【第3章に戻ります!】【第4章に戻ります!】

上記条件をクリアしたら → 【ボウリングマスター認定!】

 MBG認定ボウリングマスターの証 

あなたは、みなみの一からボウリングレッスンにおいて、全ての項目をマスターしたことをここに証し、
MBGよりボウリングマスターとして認定させて頂きます。
これを自信に、ボウリングへの更なる探求と公式戦への挑戦を続けていって下さい。
そして、みなさんがスポーツとしてのボウリングを広めて下さることを切に願っております。

ボウリングマスター認定はユーザーの任意とさせて頂いております。
あしからず御了承下さいませ。

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4-2 レーンの攻め方を考える みなみの一からボウリングレッスン